アナツバメの巣に期待できる驚きの効果効能とは?ツバメの巣は効果なしと言われる真相
アナツバメの巣は、美容や健康に効果的な食材です。では、アナツバメの巣にはどのような効果効能が期待できるのでしょうか。本記事では、アナツバメの巣に期待できる効果効能や成分、効果なしといわれる理由について解説します。
アナツバメの巣に期待できる効果効能とは?
アナツバメの巣は、採取が難しい一方で美容や健康に効果的な高級食材として、主に中華圏で取引されています。クレオパトラと並ぶ美人と評される、楊貴妃も好んで食していたとか。まずは、そんなアナツバメの巣に期待できる効果効能は以下の通りになります。
期待できる効果効能 | 理由 |
---|---|
シワやたるみ等の肌の悩みを予防 | ・コラーゲンやエラスチンの生成を促進する「EGF」が含まれている ・メラニン生成を抑制する効果がある |
髪の毛を若々しい印象にする | ・シアル酸がIGF-1という成長因子の発現を促進させる ・ツバメの巣に含まれる「EGF」によってヘアサイクルを調整可能となる |
女性ホルモンの不足を補う | ・アナツバメの巣にはコラーゲンやエラスチンの生成を促す働きがある |
免疫力を高めて感染症を防ぐ | ・シアル酸が細菌など外部から侵入した異物を検知して、免疫細胞に排除の指令を出す |
抗菌作用 | ・シアル酸が神経を刺激し、育毛を促す ・EGFが肌のターンオーバーや再生を促す |
アレルギーを緩和する | ・シアル酸によって変化した糖鎖(シアル化多糖類)には、抗アレルギー反応がある ・肌のバリア機能に関わる遺伝子を増強する |
大気汚染物質から肌を守る | ・アナツバメの巣エキスには、水だけで洗い流すよりも活性炭の残留量が少ない |
癌の予防・抑制 | ・糖鎖には、外部からの異物の侵入を検知し、細胞同士で情報を伝達する働きがある |
子どもの学習能力が向上する | ・細胞の老化を引き起こす物質が抑えられる ・細胞の老化を抑制する物質が活性化される |
年齢による肌の悩みをケア
参照 BI-SU
シワやたるみの主な原因は、コラーゲンやエラスチンの減少と、保水機能の低下です。これらの要因は紫外線の影響やストレスなどさまざまですが、加齢によるところが大きいとされています。
アナツバメの巣には、「EGF」という肌の表面で働く成長因子が含まれています。このEGFの主な働きは、コラーゲンやエラスチンの生成の促進です。また、アナツバメの巣をエキス化したものを用いた実験では、コラーゲンやエラスチンの増強のほか、これらを分解する酵素を抑制する効果があることもわかりました。
また、年齢を重ねることなどが原因で、メラニン色素が沈着してシミが発生しますが、ツバメの巣にはメラニン生成を抑制する効果があり、その美白効果はビタミンCを上回るという実験結果や、メラニンの生成につながる活性酸素が減少するといった実験結果もあります。
参照
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000030.000083751.html
https://mstyle-j.co.jp/research02/developemnt/
ツバメの巣とエイジングケアについてはこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/800.html
ツバメの巣のシミへの効果についてはこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/797.html
保湿効果
別の研究では、アナツバメの巣を食べることで、皮膚に水分維持にかかわるフィラグリンという物質が増加することが分かりました。これにより、アナツバメの巣には皮膚の保湿効果が期待できることが考えられます。
ツバメの巣の乾燥への効果についてはこちら
https://www.tsubame-lab.jp/effect-efficacy/850.html
髪の毛を若々しい印象にする
アナツバメの巣に含まれるシアル酸には、髪の毛の若々しさをサポートする効果も期待できます。例えば、IGF-1という成長因子の発現です。毛乳頭細胞(髪に必要な栄養を送る細胞)の成長を促進することによって育毛効果につながると考えられています。
また、髪の毛には成長期・退行期・休止期があり、寿命は4~6年です。成長期が終わると次に生えてくる髪の毛に押し出されて自然に抜け落ちます。成長期が長いほど髪の毛は強く、長くなるとされており、EGFが結合して働く受容体(EGFR)は、髪の成長の開始に不可欠な存在だと考えられています。
ツバメの巣の育毛効果についてはこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/904.html
産後ダメージや更年期による不調のケア
アナツバメの巣は、中華圏では妊娠・出産祝いの定番品です。抜け毛や肌悩みなどを含む産後ダメージのケアによいとされています。
また、女性ホルモンの分泌量が激減する更年期の女性にもおすすめです。更年期にはシワやたるみなど肌の衰えや髪のパサつき、倦怠感やイライラといった心身の症状が現れることがあります。
すでに紹介したように、アナツバメの巣にはコラーゲンやエラスチンの生成を促す働きがあるため、女性ホルモンの不足を補って、若々しい肌作りに一役買ってくれるでしょう。
さらに、ホルモンバランスを整え、心身の不調を改善する効果も期待できます。
ツバメの巣の更年期に関連する効果についてはこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/761.html
免疫力を高めて感染症を防ぐ
アナツバメの巣には、免疫力の維持向上にかかわる「糖鎖」を構成するシアル酸が豊富に含まれています。そのため、免疫力を高め、感染症を防ぐ効果が期待できます。
実際に、ある実験によって、アナツバメの巣から抽出したエキスには、インフルエンザウイルスの感染を強力に防ぐ効果があることが明らかになりました。
また、シアル酸を含むオリゴ糖(シアリルオリゴ糖)は、小児性下痢症の最大要因となるロタウイルスに対しても感染阻害効果があることが、乳飲み子マウスを用いた実験によって認められました。
シアル酸と免疫力についてはこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/781.html
抗菌作用も期待できる
細菌の感染を防止するのも、シアル酸の働きの一つです。細菌など外部から侵入した異物を検知して、免疫細胞に排除の指令を出します。
ある実験では、シアル酸を配合した化粧水で大腸菌や黄色ブドウ球菌などの細菌が減少することが確認されました。また、シアル酸入りののど飴服用によって、のどの粘膜表面の連鎖球菌類が減少することも立証されています。
これらの根拠から、シアル酸を豊富に含むアナツバメの巣には抗菌作用が大いに期待できるのです。
参照
http://www.jcgg.jp/sialichtml/whatis/pdf/kagaku/03.pdf
https://horus-jnl.com/swiftletnest/
アレルギーを緩和する
アナツバメの巣を摂取することで、アレルギー症状の緩和も期待できます。
アレルギー症状は、異物を排除しようとする免疫反応の一つです。しかし、人によっては過剰に働いてしまうことがあります。特に、肌のバリア機能が低下している方や乾燥肌の方は注意が必要と言われています。
アナツバメの巣に含まれるシアル酸によって変化した糖鎖(シアル化多糖類)には、抗アレルギー反応があることが確認されました。
また、アナツバメの巣エキスを用いた実験では、肌のバリア機能に関わる遺伝子を増強する効果も認めています。アレルゲンの侵入を防ぐのにも有効といえるでしょう。
シアル酸のアレルギーに対する効果についてはこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/853.html
大気汚染から肌を守る
中国の大気汚染が深刻な地域では、対策としてアナツバメの巣を摂取する人が少なくありません。呼吸器を保護するのに有効とされているためです。
また、アナツバメの巣は大気汚染物質から肌を守る効果も期待できます。アナツバメの巣エキスを肌に塗ってから活性炭をふりかけ、洗い流すという実験では、水だけで洗い流すよりも活性炭の残留量が少ないことが分かったのです。つまり、PM2.5や黄砂から肌を守れる可能性があるのです。
大気汚染の原因となるPM2.5や黄砂が頭皮や肌に付着すると、トラブルにつながりかねません。予防のためにも積極的に取り入れるとよいでしょう。
癌の予防・抑制にも期待大
アナツバメの巣は、癌の予防や抑制への活用も期待されています。
細胞の表面に存在する糖鎖には、外部からの異物の侵入を検知し、細胞同士で情報を伝達する働きがあります。癌細胞を異物と判断し、免疫細胞の一つ・NK細胞に攻撃の指令を出す際にも重要な働きをします。
アナツバメの巣には糖鎖栄養素8種類のうち、6種類が含まれています。糖鎖の正常な働きを促すのに有効といえるでしょう。
また、乳癌に関しては、抗がん作用のある抗菌ペプチドは、シアル酸の働きで乳癌細胞と結合して効果を発揮することが分かっています。
ツバメの巣の癌への効果はこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/879.html
子どもの学習能力も向上する?
マウスを使った実験では、アナツバメの巣を多く与えた個体の子どもほど、空間学習能力と記憶力の向上が見られました。細胞の老化を引き起こす物質・MDA(マロンジアルデヒド)が抑えられ、逆に細胞の老化を抑制するSOD(スーパーオキシドジスムターゼ)が活性化されることも確認されています。
アナツバメの巣は美肌効果や免疫力アップなど、女性にも嬉しい効果があります。妊娠中から摂取すれば、これらに加えて生まれてくる子どもの学習能力向上も期待できそうです。
参照 Yong Xie.,et al (2018). Effect of Maternal Administration of Edible Bird’s Nest on the Learning and Memory Abilities of Suckling Offspring in Mice
子供の学習能力向上効果についてはこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/870.html
そもそも、アナツバメの巣とはどんなもの?
アナツバメの巣は、美容や健康に嬉しい高級食材であり、さまざまな効果が期待できることをお伝えしてきました。しかし、そもそもアナツバメの巣とはどんなものなのか?まだ分からない方も多いと思います。
アナツバメは、日本で見られるツバメとは異なる種の鳥で、その巣はマレーシアなどの東南アジアにある巨大洞窟の中で採取されます。しかし、非常に危険な地帯であるため、マレーシアでは政府の許可証がなければ洞窟内に入って巣を採取することはできません。採取の難しさ故に希少性が高くなるため、高額での取引が行われており、1gあたりの相場は3,000~5,000円とも言われています。
ここで、「巣を取ってしまって大丈夫なの?」と思われた方もいらっしゃるでしょう。結論から言うと、大丈夫なのです。実は、アナツバメはヒナが巣立ったあとの巣に戻ることはないため、使わなくなった巣は採取しても問題ないのです。
アナツバメの巣に含まれる注目の成分
アナツバメの巣に含まれる成分のうち、特に「糖鎖栄養素」「シアル酸」「EGF」が、美容や健康に嬉しい効果を持つとされています。ここでは、3つの注目の成分について見ていきましょう。
免疫機能や美肌のカギ「糖鎖栄養素」
参照 https://www.bi-su.jp/brand-story/about
私たちの美容と健康において、重要な役割を果たしているのが「糖鎖」です。糖鎖は、細胞間のコミュニケーションを取る働きをしており、体内への異物の侵入などを認識・判断し、その対処法を糖鎖を通じて他の細胞に伝えています。適切に対処することを通じて、免疫機能や美肌のカギを握っているのです。
この糖鎖を正常に働かせるために必要なのが、8種類の「糖鎖栄養素」です。アナツバメの巣には8種類の糖鎖栄養素(シアル酸・マンノース・フコース・ガラクトース・N-アセチルグルコサミン・N-アセチルガラクトサミン・グルコース・キシロース)のうち、グルコースとキシロースを除く6種類が含まれています。
それぞれに期待できる効果は以下の通りです。
糖鎖栄養素 | 期待できる美容・健康効果 |
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シアル酸 |
・免疫機能の向上 ・体内の酸化防止 ・育毛のサポート ・肌の保水力・バリア機能を高める ・シミの予防・改善 ・炎症を抑える ・脳の機能を向上する など |
マンノース | ・マクロファージ(体内に侵入したウイルス、細菌などの異物を消化するもの)の活性化 など |
フコース | ・免疫機能において重要な働きをする ・内臓脂肪を減らし、体重増加を抑える ・エラスチンを増やし、肌のハリや弾力をサポート など |
ガラクトース | ・免疫機能において重要な働きをする ・ガンの成⻑・転移の阻害 ・腸内細菌(善⽟菌)の維持をサポート ・カルシウムの成⻑をサポート など |
N-アセチルグルコサミン | ・ヒアルロン酸のもと ・ガンの抑制において重要な働きをする など |
N-アセチルガラクトサミン | ・細胞間の情報伝達において重要な働きをする など |
ローヤルゼリーの200倍含有「シアル酸」
参照 https://cart.bi-su.jp/beauty_ingredients.html
シアル酸は上で挙げた糖鎖栄養素のうちのひとつで、「美と健康の司令塔」と言われています。その働きは、免疫の調整、ウイルスなどの外敵の侵入阻止、ホルモン合成、神経伝達、血液型の決定など多岐にわたります。
シアル酸はローヤルゼリーや母乳などにも含まれますが、アナツバメの巣にはローヤルゼリーの200倍のシアル酸が含まれていると言われています。
シアル酸の効果についてはこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/591.html
体内細胞の増殖をコントロールする「EGF」
EGFとは、肌で働き、新しい細胞の成長をサポートする成長因子です。十分な量のEGFが正常に働くことによって体内細胞の増殖をコントロールし、傷を素早く修復することができます。
要注意!ニセモノのアナツバメの巣は効果なし
上記で挙げた成分を含み、美容や健康に嬉しい効果が期待できるアナツバメの巣ですが、採取が難しいことによる希少性が原因で、ニセモノ・養殖物が多く出回っています。天然物とニセモノ・養殖物を見分けることは乾物商でも難しく、当然ながらニセモノのアナツバメの巣には効果はないので、注意しなければなりません。ここでは、ニセモノ・養殖物の危険性についてお伝えします。
ニセモノのアナツバメの巣は着色料や添加物が含まれ危険
市場規模が1兆円を超えている中国のツバメの巣市場では、価格を引き上げるために、巣を着色料で染めたり、別の食材でかさ増ししたりしたものを天然物と偽って販売する業者がいます。過去には、ツバメの巣に発がん性物質を加えた業者が摘発されたこともあります。
養殖のアナツバメの巣も栄養価が低い傾向にある
アナツバメの巣がつくられる場所は、辿り着くまでの道のりが険しく危険で、マレーシアでは政府の許可がなければ出入りすることができません。そのため、民家の屋根裏や廃墟ビルにツバメをおびき寄せて巣を作らせる「養殖」も行われています。
養殖物は天然物とは異なり、排気ガスが多い市街地でつくられるため、栄養成分が少ないことがわかってきました。また、アナツバメが本来生息する環境とはかけ離れているため、生態系の破壊にも繋がります。
アナツバメの巣の取り入れ方
アナツバメの巣は、スープや、シロップ煮にしてデザートとして食べることが一般的です。自分で調理する場合は水で戻したり煮込んだりとやや手間はかかりますが、アナツバメの巣そのものを摂取できます。無味無臭なので水で戻した後、炒め物やサラダに使ってもよいでしょう。
手軽に摂取したい方には、サプリメントやドリンク、ゼリーなどもあります。携帯しやすく、手間もかからないのがメリットです。
なお、ツバメの巣を選ぶ際は、天然物である証明書や、現地での採取許可証などを持っているメーカーのものを選びましょう。
アナツバメの巣に副作用はない?
アナツバメの巣は古くから漢方の材料としても使われてきました。中国の医薬書「本草綱目」には副作用がないことが記されています。また、アナツバメの巣に含まれるシアル酸についても、副作用の報告はありません。
ただし、体によいから、副作用の心配がないからといって過剰に摂取することは避けましょう。特に、サプリメントなどを利用する場合は、用法用量を超えて摂取すると体に悪影響を及ぼす恐れがあるため注意してください。
シアル酸の副作用についてはこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/707.html
稀少な天然アナツバメの巣には驚きの美容・健康効果が期待できる
天然のアナツバメの巣は、美容や健康に嬉しい成分を多く含んでおり、驚きの効果が期待できるとお伝えしてきました。
一方で、採取の難しさによる希少性のために高額で取引されることから、ニセモノや養殖物も多く出回っています。美容・健康効果が期待できないニセモノ・養殖物と、天然物とを区別することはプロでも難しいとされています。
天然のアナツバメの巣を見極めるには、天然物の採取を特別に許可された業者であることを示す「天然証明書」を持っているかどうかを判断基準にしてみるのが安心でしょう。