logo シアル酸とは?生体内での機能やシアル酸摂取によって期待できる効果について解説

アナツバメの巣に含まれ、健康や美容に効果が期待できると言われているシアル酸。感染症抑制や筋力改善にも効果が期待できるといわれている成分です。当記事では、シアル酸について徹底解説していきます。

※こちらの記事は2023年11月30日に公開しております。読者の皆様により信憑性の高い情報をお届けするため、2024年5月8日に更新しております。

シアル酸とは

参照 https://tsubame-lab.jp/01/

シアル酸とは、細胞内や表面にある「糖鎖」の末端に存在する糖の一種です。細胞間の情報伝達に関与しており、食品では、ツバメ(アナツバメ)の巣に多く含まれています。詳しくは以下の通りです。

シアル酸は細胞表面の糖鎖末端にある糖の一種

細胞内や細胞の表面には、糖鎖という、細胞のアンテナのようなものが存在します。糖鎖は、8種類の栄養素(糖鎖栄養素)によって構成されており、その末端に存在するのがシアル酸です。

糖鎖は生命活動や健康の維持に必須のものであり、正常な細胞の働きを維持したり、免疫機能を整えたりするほか、健康、美肌、育毛などにも関係があると言われています。

シアル酸の構造

シアル酸は9つの炭素で構成された、1位にカルボキシル基を、5位にアミノ基を有するノイラミン酸の修飾体全般を指します。

  • アミノ基(-NH2):窒素原子(N)1個+水素原子(H)2個が結合した物質
  • カルボキシル基(-COOH):炭素(C)と酸素(O)が二重結合して(-C=O)、水酸基(-OH)と一重結合した物質

人間やネズミ、豚、魚などさまざまな動物の体内にあるもので、50種類以上の存在が確認されています。

そのうち人間がもつシアル酸は、5位のアミノ基がアセチル基で修飾(アミノ基や水酸基などの水素原子がアセチル基で置換されること)された「N-アセチルノイラミン酸(Neu5Ac)」です。

ごく微量のN-グリコリルノイラミン酸(Neu5Gc)が見つかることもありますが、人間の正常な細胞に存在するものではないため免疫細胞が異物と判断し、抗体が作られます。

シアル酸の分子量

ヒトがもつN-アセチルノイラミン酸の分子量は、309~320程度です。分子量とは分子を構成する原子の原子量の合計、つまり分子の質量を表します。

シアル酸は分子としては小さいにもかかわらず官能基(有機化合物の性質・反応を決める部分)が多いため合成が難しいといわれています。

検査に用いられることもある

シアル酸は細胞表面を覆う「糖鎖」という物質の末端に存在し、炎症が起こった際に糖鎖から切り離される性質があることから、炎症マーカーとして検査に用いられることがあります。

また、ストレスを感じたり、がんになったりすると血中や尿中のシアル酸が増加することから、最近は腫瘍マーカーとしての研究も進んでいます。

シアル酸を多く含む食べ物

シアル酸はアナツバメの巣に多く含まれる

参照 https://cart.bi-su.jp/beauty_ingredients.html

シアル酸は、特にアナツバメの巣に多く含まれています。アナツバメの巣とは、中華料理などで高級食材として知られている「ツバメの巣」のことで、マレーシアなどの東南アジアで採取されます。

ただし、ツバメの巣は養殖物や偽物も存在し、特に偽物は天然物と同様の効果が期待できない可能性が高いです。

その他の動物性食品

ツバメの巣以外では、ローヤルゼリーや卵、牛乳などがシアル酸を多く含むといわれています。しかし、下記のとおり、アナツバメの巣のシアル酸含有量には遠く及びません。(各100gあたりの含有量を記載)

  • ツバメの巣:10,000mg
  • ローヤルゼリー:50㎎
  • 牛乳:20.6㎎
  • 鶏卵:50㎎

より効率的にシアル酸を摂取するなら、ツバメの巣がおすすめです。また、シアル酸には赤ちゃんを細菌やウイルス感染から守る働きがあることから、粉ミルクに配合されていることもあります。

シアル酸が含まれる食べ物の詳細はこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/734.html

野菜には含まれていない

シアル酸は多くの動物がもっている物質ですが、2024年時点で野菜を含む植物からは検出されていません。そのため、食事でシアル酸を摂取するには、動物性食品を食べる必要があります。

サプリメントなどの健康食品も販売されている

効率的にシアル酸を摂取するには、日々の食事にツバメの巣を取り入れるのが一番ですが、希少価値が高く高級なツバメの巣を毎日食べるのは難しいでしょう。

そこでおすすめしたいのが、ツバメの巣を配合した健康食品です。ツバメの巣を使ったサプリメントや美容ドリンク、美容ゼリーなどであれば、手間とコストを抑えつつ毎日ツバメの巣を摂取できます。

シアル酸の役割は?期待できる効果効能

シアル酸には、健康や美容、学習機能に関するさまざまな効果が期待できます。詳しく見ていきましょう。

シアル酸は細胞間の情報伝達に関与している

参照 https://tsubame-lab.jp/01/

シアル酸は、細胞同士の情報伝達機能に関与していると考えられています。たとえば、シア ル酸に異物(ウイルスや細菌など)が触れると、免疫細胞は、異物がどんなものなのかを判断し、どう対処したらよいのかなどの情報を糖鎖を通じて伝達するとされています。

免疫力を高める

体内に病原菌などの異物(抗原)が侵入すると、以下のような流れで免疫細胞が働いて異物を攻撃し、体を守ろうとします。

  1. マクロファージが異物と戦いつつ情報を収集する
  2. マクロファージが集めた情報を免疫の司令塔であるT細胞に伝達する
  3. 異物の情報を得たT細胞が、B細胞に抗体を作るよう指示を出す
  4. B細胞が作り出した抗体と補体と呼ばれるたんぱく質が連携し、異物に汚染された細胞を破壊する

シアル酸には、免疫細胞の一種であるT細胞やB細胞を活性化させる働きがあるため、免疫力アップに役立つといわれています。

シアル酸と免疫力の詳細はこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/781.html

感染症を防ぐ効果が期待できる

シアル酸は免疫機能の維持・向上にかかわっており、さまざまな感染症を防ぐ効果も期待できます。例えばある研究では、シアル酸(α2-6結合型シアル酸含有化合物)は、新型コロナウイルスの感染を強く阻害することが明らかになっています。

また、以前から、シアル酸はインフルエンザウイルスにも有効であることがわかっており、抗インフルエンザ薬(タミフルなど)は、シアル酸の構造を基にしてつくられています。

参考 https://www.niid.go.jp/niid/ja/basic-science/virology/11234-vir-2022-10.html

筋力を改善する効果が期待できる

筋肉が障害されるような病気において、シアル酸を摂取することで筋力が改善されることがわかっています。

たとえば、遺伝的な筋肉の病気である「遠位型ミオパチー」は、筋肉が徐々に痩せたり障害されたりして、体を動かすのが困難になる病気です。遠位型ミオパチーのモデルマウスを用いた実験では、シアリルオリゴ糖(細胞質にシアル酸を持つ)を与えたところ、症状が軽くなるという結果が出ました。このことにより、筋肉の機能とシアル酸には関連があると示唆されています。

記憶学習機能の維持・改善効果が期待できる

ある研究では、高齢期にシアリルラクトース(オリゴ糖を含むシアル酸)を摂取すると、脳の機能の維持・改善に効果があることがわかりました。

動物を用いた実験では、シアリルラクトースを与えたところ、脳における神経伝達物質(ドーパミンやセロトニン)などが増加したり、記憶学習に関する行動が改善したりしました。

参考 https://kaken.nii.ac.jp/ja/file/KAKENHI-PROJECT-15K16221/15K16221seika.pdf

シアル酸と脳機能の詳細はこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/930.html

去痰効果が期待できる

正常な痰はシアル酸の割合が多くサラサラしていますが、感染などが生じると、シアル酸の割合が減って痰に粘りが出ます。つまり、シアル酸によって痰がサラサラになると言えるでしょう。

実際、去痰薬の中には、シアル酸の割合を正常化することで、痰を正常化するものもあります。

また、最近はシアル酸を多く含むツバメの巣を配合したのど飴も登場しています。シアル酸入りののど飴を食べると、のどの粘膜表面に存在する細菌数が減少するとの研究結果があり、細菌感染を防止する効果が期待されています。

肌への美容効果が期待できる

シアル酸は、肌のうるおい、しみ・しわ・たるみなどの改善など、美肌効果も期待できます。

まず、シアル酸には高い保水力があり、肌がうるおう効果が期待できます。また、シミの原因の一つである体内の酸化を防ぐため、しみの予防・改善も期待できるでしょう。

さらに、しわ、たるみなどを防ぎ、ハリや弾力のある美肌に導いてくれる効果も期待できます。

シアル酸の美容効果の詳細はこちら
https://tsubame-lab.jp/effect-efficacy/749.html

赤ちゃんの健康・成長に良い効果が期待できる

シアル酸は母乳にも多く含まれており、細胞表面のシアル酸に変わって病原菌にくっつき、赤ちゃんが病原菌に感染するのを防いでいると考えられています。

また、シアル酸を含む糖脂質の一種であるガングリオシドを強化したミルクを0~6ヶ月の乳児に飲ませたところ、6ヶ月の時点で認知機能の発達が見られたことから、赤ちゃんの成長においても重要な役割を果たしているといわれています。

シアル酸に副作用はない?

シアル酸を摂取するにあたって、副作用が気になる方もいるでしょう。しかし、シアル酸はそもそも体内に存在している物質であり、シアル酸を多く含むツバメの巣やローヤルゼリー、卵なども日常的に食されています。

また、薬理試験においても安全性が確認されているため、副作用を心配する必要はないでしょう。

シアル酸は健康と美容を維持するために重要な役割を担っている

シアル酸には、免疫の維持・向上、感染症を防ぐ、筋力を改善する、記憶学習機能の維持・改善、去痰、肌のエイジングケアなど、健康や美容に関するさまざまな効果が期待できます。

シアル酸はアナツバメの巣に多く含まれています。高級食材なので、日常的に摂取するのは難しいですが、サプリメントやスキンケアも販売されているので、使用を検討してみてはいかがでしょうか?

アナツバメの巣の活用事例

シアル酸は、食材の中でアナツバメの巣に最も含まれています。

しかし、アナツバメの巣には人工的に作られた「養殖」や化学薬品を混ぜた「偽物」が市場に多く流通しています。

シアル酸を安全に取るためには、大自然の中でつくられた「天然」のアナツバメの巣を選ぶことが重要ですが、天然物を手に入れることは非常に困難です。

そのため、天然物を使っていることが保証されたサプリメントを利用したり、肌への効果を期待する場合はコスメなどを利用したりするのがおすすめです。