ツバメの巣に含まれるシアル酸とは？肌への効果が期待できるって本当？

ツバメの巣に含まれるシアル酸という成分は、肌や髪の美容効果が期待できるといわれています。では、具体的にどのような効果が期待できるのでしょうか。本記事では、シアル酸に期待できる効果や摂取方法について解説します。

シアル酸は年齢による肌トラブルに美容効果が期待できる

シアル酸には加齢に伴って出てくる肌トラブルへの効果が期待できるといわれています。具体的には、シワ、くすみ、たるみ、肌バリアの向上、髪の毛のケアなどにおいて美容効果が期待できるようです。それぞれの美容効果についてご説明していきます。

シミやくすみをケアする美容効果

参照　https://mstyle-j.co.jp/research02/blemishes-and-wrinkles

肌が紫外線などによって刺激を受けると、活性酸素種（ROS）と呼ばれるものが表皮細胞のメラノサイトという細胞にはたらきかけることで、色素細胞のメラニンが作られます。ここで仮にメラニンが作られてしまっても、通常であれば肌のターンオーバー（肌の生まれ変わり）のタイミングでメラニン色素も剥がれ落ちるはずですが、メラニンの生成スピードにターンオーバーの周期が間に合わないことで、徐々に色素細胞であるメラニンが蓄積していくことでシミやくすみが生じます。

そこでシアル酸を含むツバメの巣を摂取すると、シミやくすみの元凶である活性酸素種を減少させることができることがとある研究でわかっており、シアル酸がシミやくすみのケアに効果があるのではないかといわれています。

シワやたるみをケアする美容効果

参照　https://mstyle-j.co.jp/research02/blemishes-and-wrinkles/

シワやたるみは紫外線による刺激や、加齢、乾燥によって引き起こされます。紫外線や加齢による影響で、肌の弾力を維持するコラーゲンやエラスチンといったタンパク質が破壊・変性してしまいます。また、肌の乾燥によって皮膚の内側の水分まで奪ってしまい、それがシワやたるみにつながってしまうのです。

しかしながらシアル酸を含むツバメの巣には、コラーゲンやエラスチンを増強させ、なおかつコラーゲンやエラスチンを抑制しようとする酵素を抑制する効果があると同研究でわかりました。つまり、シアル酸を摂取することで、皮膚の弾力を維持するはたらきを保持することができ、結果的にシワやたるみをケアすることができるのではないかと考えられています。

肌のバリア機能を高める美容効果

肌の角質層はアレルギー物質やウイルス・細菌の体内への侵入を防いでおり、これを肌のバリア機能と呼びます。このバリア機能はウイルスの体内侵入を防ぐだけでなく、水分が皮膚から失われるのを防いでくれるはたらきがあり、肌にとって重要な役割を担っています。

シアル酸を含むツバメの巣には、このバリア機能を高める効果があるという研究結果があります。

髪の若々しさを保つ美容効果も

人間の体で作られるシアル酸は、N-アセチルノイラミン酸（NANA）と呼ばれるものです。このNANAは、皮膚の知覚神経を直接刺激し、さらに消化管の知覚神経の刺激を通して、髪の毛の成長を促すIGF-Iと呼ばれる細胞を増加させるはたらきがあります。

というのも、髪の毛の毛周期は成長期、退行期、休止期のサイクルを繰り返しますが、IGF-Iはこの成長期の期間を長くしてくれるのです。さらに、シアル酸の皮膚の知覚神経の刺激によって肌の弾力性の向上や血流を良くしてくれる効果も期待できるため、それらの観点からシアル酸は髪の毛の美容にとって良いといわれています。

免疫力向上などの健康効果も期待できる

体内に入ってきたウイルスなどの異物がシアル酸に触れると、それが何なのかの判断がなされたり、他の免疫細胞に攻撃する指示が出されたりします。つまり、異物排除などの免疫機能がしっかり働くには、シアル酸の存在が不可欠なのです。

シアル酸は、インフルエンザウイルスに対して有効性があることもわかっており、実際、治療薬の「タミフル」はシアル酸の構造を参考にしてつくられているのです。

シアル酸と免疫力の詳細はこちら

そもそもシアル酸とは？

参照　https://tsubame-lab.jp/01

そもそもシアル酸とはどのようなものなのでしょうか。詳しくは以下の通りです。

糖鎖を構成する糖の一種

シアル酸は、細胞を正常にはたらかせ、免疫機能を整える役割を持つ「糖鎖」を構成する糖質の一種です。糖鎖には細胞の外の情報をきちんと把握し、細胞間同士が滞りなく情報伝達できるようにするはたらきがあります。この糖鎖が機能する上で必要な要素のひとつがシアル酸です。

シアル酸は人間の脳や神経、母乳などに存在し、ウイルス感染などから体を守る機能があります。また、前述の通りシアル酸は、免疫機能だけでなく、肌や髪の毛など美容にも影響があると考えられています。

ツバメの巣などから摂取できる

シアル酸を多く含むと言われるのが、アナツバメの巣です。中華料理の高級食材で知られる、あの「ツバメの巣」のことです。アナツバメは主に東南アジアに生息しており、洞窟の天井や壁面などに、自身の分泌液を使って白い巣を作ります。

アナツバメの巣には、肌の免疫力と肌の再生能力を向上させる効果が期待でき、かの楊貴妃も好んで食べたといわれています。

その他、ツバメの巣には及びませんが、ローヤルゼリーや牛乳、卵などにもシアル酸は含まれています。

シアル酸の詳細はこちら

美容のために効率的にシアル酸を取り入れる方法

ツバメの巣は高級食材なので、美容のために毎日食べるというのは非現実的です。では、美容のために効率的にシアル酸を摂取するためにはどうしたらよいのでしょうか？その方法についてご紹介していきます。

ツバメの巣が配合された健康食品を摂る

ツバメの巣が配合された健康食品を利用することで、シアル酸を手軽に摂取することができます。ツバメの巣自体は無味無臭とされており、アナツバメ以外の美容成分も上手にミックスさせながら、毎日続けられるようなおいしさにこだわった健康食品もあります。

なお、通販などでは天然とうたった偽物のツバメの巣のアイテムもあり、天然でないものはシアル酸をはじめとする栄養価が乏しいのが現状です。信用できるサイトを見極めるようにしましょう。

ツバメの巣エキスが配合されたスキンケアを使う

ツバメの巣エキスが配合されたスキンケアアイテムを使用するのもおすすめです。

ツバメの巣には、すでに紹介したようなシミ、くすみ、しわ、たるみなどの改善、肌のバリア機能の向上のほかに、保湿効果なども期待できるため、ダイレクトに肌にアプローチすることで、さまざまな効果が得られるでしょう。

特に天然のアナツバメの巣にはシアル酸が非常に多く含まれているため、天然物のツバメエキスが配合されたスキンケアアイテムを使用することで、効率的に肌にシアル酸を取り入れることができます。現地での採取許可書などを掲示しているメーカーのものを選ぶと安心です。

シアル酸を摂取してお肌を健やかに！

シワやたるみ、シミ、肌のバリア機能低下など、加齢などに伴ってさまざまな肌トラブルが生じますが、肌をはじめとする美容ケアにおいてシアル酸は効果が期待できる成分であることがわかりました。

また、シアル酸はツバメの巣に多く含まれています。美容のために効率的にシアル酸を取り入れたい方は、ツバメの巣が含まれる健康食品、スキンケアなどを上手に活用することも一つの手といえるでしょう。