logo 天然アナツバメの巣の美容効果とは?成分や生育環境について解説!

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中華料理では高級食材とされるツバメの巣(アナツバメの巣)ですが、実は美容効果も高いと言われています。しかし、ツバメの巣であればどんなものでも食べられるわけではありませんし、天然物や養殖物といった違いもあります。

今回は、美容によいとされるツバメの巣の成分や効果と、生育環境による違いなどについて詳しく解説します。

アナツバメの巣の美容効果

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アナツバメの巣には肌の免疫力を高める「糖鎖栄養素」や、肌の再生能力を向上させる「EGF」などが含まれています。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

免疫力を高める「糖鎖栄養素」

糖鎖栄養素の摂取によって、免疫システムで重要な役割をする糖鎖が活発になり、肌の免疫力が高まります

糖鎖とは、細胞の表面などに存在する、糖が鎖状につながったもののことです。体内情報の伝達や免疫細胞に司令を出す役割を果たすなど、健康な体を維持するために重要な働きをしています。細胞の働きを正常に保ち、免疫機能を整えてウイルスや細菌から体を守る働きがあるほか、育毛、美肌、癌やアレルギー緩和などにも関わっていると考えられています。そして、この糖鎖を構成する糖のことを、糖鎖栄養素といいます。

糖鎖栄養素の詳細はこちら

保湿や肌のバリア機能をアップする「シアル酸」

糖鎖栄養素のひとつであるシアル酸は、ツバメの巣に特に多く含まれています。シアル酸には水分を保持する機能があり、肌の保湿効果が期待できます。

また、外部の刺激から肌を守るバリア機能が正常に働くには、肌がうるおっていることがとても大事。そのため、シアル酸の保湿効果によって、肌のバリア機能アップにもつながると考えられます。さらに、シアル酸には肌の炎症を抑える効果もあると言われています。

なお、シアル酸は、母乳、脳の神経細胞、生殖器官といった人の体内にも含まれています。食品としては、ローヤルゼリーにも多く含まれていますが、ツバメの巣に含まれるシアル酸は、ローヤルゼリーの200倍とされており、ツバメの巣のほうが圧倒的に多いです。

シアル酸の美容効果の詳細はこちら

再生能力を向上させる「EGF」

「EGF(上皮成長因子)」とは、人間が元々持っているタンパク質の一種で、肌の代謝に関わる成長ホルモンの働きを活性化させ、肌の再生能力を向上してくれる存在です。

肌のターンオーバー(生まれ変わり)や、コラーゲンの生成を促すとされており、シミやシワやたるみを細胞レベルで改善する因子として注目を集めています。

「アナツバメ」とは

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食用のツバメの巣は、日本でよく見るツバメの巣とは全く別物です。その生息地や、巣の作り方などについては以下の通りです。

南アジア・東南アジアなどに分布する小型の鳥

食用のツバメの巣を作るのは、アマツバメ目アマツバメ科アナツバメ族に分類されるアナツバメ(穴燕)という、全長10~15cmの小型の鳥です。

南アジア・東南アジア・熱帯太平洋、オーストラリア北部の海岸や島に分布していて、最大の生息地はボルネオの大鍾乳洞群地帯です。

山地・海岸にある天井の高い洞窟内で集団繁殖し、洞窟の天井・壁面に営巣するのが特徴です。

「ツバメの巣」はアナツバメの唾液腺の分泌物

アナツバメは、羽毛などの空中で得られる浮遊物を飛翔しながら集めて巣材とし、これを唾液腺から分泌される粘着質の分泌物で固めた巣を作ります。そのため、ツバメの巣を食べることで、ツバメの分泌物に含まれる貴重な栄養分が摂取できるのです。

また、中でもジャワアナツバメとオオアナツバメ2種の巣は空中から集めた巣材をわずかしか使わず、ほとんど全てが唾液腺の分泌物でできており、中華料理の高級食材である燕の巣として利用されています。

日本でよく見るツバメとの違い

前述の通り、食用となるツバメの巣は、アマツバメ目アマツバメ科アナツバメ族に分類される鳥が作ります。

一方、日本でよく見るのはスズメ目ツバメ科の鳥です。生物の分類学上も全く異なる鳥で、もちろんその巣の特徴も大きく異なります。

まず、日本のツバメは、泥や枯草などで巣をつくることが一般的です。さらに、日本のツバメは何度も同じ巣を使いますが、対して、アナツバメは、1度使った巣を2度使わず、子育てごとに巣を新しく作ります

また、天然のツバメの巣は環境・生態保護のために国が24時間体制で厳重に管理していることも多く、ヒナが成長し巣立って行ったのを確認してから採取の許可が下りるので、ツバメの生態系に悪影響を及ぼしたりすることはありません。

使い終わった巣だけを採取することで、不要な巣を取り除き、新しい子育てシーズンのために洞窟の限られたスペースを確保する手助けにもなっています。

アナツバメの巣はどこにある?

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アナツバメの巣は主に中華料理に使われるものの、中国では現在、ほとんど生息しておらず、主な生産地は東南アジアです。山地や海岸にある天井の高い洞窟内で集団繁栄し、洞窟の天井や高い壁面に巣を作ります。ヒナを毒蛇などの外敵から守るため、断崖絶壁や洞窟内の高所など簡単には近寄れない場所に巣を作るのです。また、環境汚染に弱く、空気や海のきれいなところでしか巣を作りません

アナツバメの巣の産地の一つであるマレーシアでは、アナツバメは保護の対象となっており、生態系を壊さないように地元の警察官などが厳重に管理し、乱獲を防いでいます。採取には国の許可が必要となり、許可なしにはジャングルにも入れません。

採取できる権利を有する人はごく少数に限られており、しかも、年3回のみ訪れる巣の採取時期にしか区域に立ち入ることができません。

採取時は梯子と金具のついた長い竹の棒を使用し、ひとつひとつ慎重に手で採取するため、命がけの高所作業で危険が伴うのが高額となる理由の一つです。

なお、中国のツバメの巣はほぼ輸入頼りで、その総輸入量は2015年の20トンから2年間で80トン以上に伸び、300%超の増加となっています。

ツバメの巣の特徴などの詳細はこちら

アナツバメの巣には養殖と天然がある

実はアナツバメの巣には天然物と養殖物があります。見た目や味から違いを判断するのはかなり難しいのですが、両者には大きな違いがあり、違いは主にアナツバメの生育環境と栄養価に見られます。

天然のアナツバメの巣

天然アナツバメの巣は、東南アジアなどの限られた地域の洞窟の奥深くで採取されます。最高峰のアナツバメの巣があるマレーシアでは、政府が発行する許可書を持つ業者でないと採取するジャングルへアクセスすることもできず、採取の時期は巣からヒナが旅立った後の年3回の時期に限られています。

天然のアナツバメの巣は、約30日間かけて、アナツバメの唾液の分泌物を固めて作られます。手のひらくらいの大きさで、ヒナのためのベビーベッドとも言えます。

細い糸状の唾液を編み込んで作られたツバメの巣は、白く無味無臭で、調理すると「弾力の強いゼリー」と比喩される独特の食感を持っています。さらに、天然のアナツバメの巣は美容や健康に良いとされる栄養を多く含みます

前述の通り、使い終わった巣を人間が採取することで、新しい子育てシーズンのためのスペースの確保にもつながります。そして、貴重な栄養素を含むツバメの巣を私たちがいただくことで、よい循環が生まれていると言えるでしょう。天然のツバメの巣は、「ツバメから人類への贈り物」と表現されるほどサステナブルなものなのです。

養殖のアナツバメの巣

養殖のツバメの巣とは、人為的に手を加えることでツバメに巣を作らせる方法を指します。エサを与えるわけではないので、厳密に言えば「養殖」ではないのですが、人工的な生産物という意味で、一般的にそう呼ばれています。養殖のツバメの巣は、廃墟ビルに設置したスピーカーでアナツバメの鳴き声を流して他のツバメをおびきよせて、ビルの中でツバメに巣を作らせます。なお、アナツバメの鳴き声はデジタルデータになっていて、安値で取引されているようです。

生育環境に大きな違いが

天然物は不要になった巣を決められた時期にのみ採取するサステナブルなモデルですが、養殖は人間の都合でツバメの巣が作られたり採取されたりと倫理的な問題をはらみます

本来、人間は卵や巣を勝手に取るなどしてアナツバメの子育てに介入するべきではありませんし、街中の車やバイクで汚染された空気の中で繁殖するアナツバメの生態への影響も気になります。人間にとっても、大気汚染の中でつくられたツバメの巣を食べるのは抵抗を感じる人が多いでしょう。養殖物は、その生育環境のせいか、栄養成分が少ないこともわかってきています。

ただ、天然物と養殖物は極めて見分けづらく、残念ながら養殖物が天然物と称して売られることが一般化しています。

栄養豊富な天然物のツバメの巣で美容効果を得よう!

天然物のツバメの巣には、シアル酸をはじめとする糖鎖栄養素やEGFなどが豊富に含まれ、嬉しい美容効果が期待できるとされています。

ツバメの巣は高級食材なので、毎日食べるのは現実的ではありませんが、最近ではツバメの巣の成分を配合したサプリメントなども販売されているので、取り入れてみてはいかがでしょうか?

なお、ツバメの巣には天然物だけでなく、養殖物もあり、両者を見分けることは大変難しくなっています。そのため、現地での採取許可書を持っているメーカーなどの製品を購入するのがおすすめです。

アナツバメの巣には美容・
健康成分が豊富!

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